突然「不在通知」と書かれたはがきが届いた。「○○システムの○○○○○○○○マニュアルを配達させて頂きましたが、ご不在でしたので、お手数ではありますが、必ず○月○日迄にご連絡ください。尚、ご連絡のない場合は、権利を消失致しますのでご了承下さい。」と書かれており配達番号が打たれている。 最近は不当請求のトラブルがたくさん寄せられています。 今回の相談もそのひとつと考えられます。だんだん巧妙な手口になっていますので、書かれている内容に惑わされることのないよう、注意しましょう。 (1) はがきに、「不在通知」と書かれているため、宅急便や郵便局からの不在通知と間違えてしまって、すぐ連絡をしてしまいそうですが、身に覚えのないものは、無視してください。 (2)もし、電話等で再度連絡があった場合でも、落ち着いて毅然とした態度ではっきり断りましょう。 (3)電話番号や勤め先など相手が知らない情報は聞かれても答えないようにしましょう。 (4)トラブルが生じた時は、早めに市町村の消費生活相談窓口か消費生活センターに相談してください。 (5)脅迫まがいの強引な請求があった場合は、警察に相談しましょう。 では、より的確な判断を下すためにはどうすればよいのでしょうか。まず大切なのは多面的、長期的な視野を持つことです。 例えばB社の商品のほうが、現在の仕入れ先であるA社の商品よりも、100円安いという話を部下がもってきたとします。仕入れ値は安いに越したことはありませんが、すぐにB社に切り換える判断をしたとしたら、いささか配慮に欠けると言わざるを得ません。 会社や倉庫の所在地によっては、FXが違うかもしれません。また生産能力が小さく、商品の安定供給が難しいということもあります。経営状態はどうでしょうか。切り換えた途端に倒産したのでは困ります。そもそも、品質が同じとは限りません。 こういったさまざまな可能性を考えることが多面的な見方なのです。物事を1つの方向だけから見ていると、重大な見落としをする危険性があります。 逆に、多面的に見ようという意識を持っていると、隠れているデメリットを発見できるだけではなく、意外なメリットを見つけることもできます。 多面的に見れば、より多くの情報が得られます。例えば、ペットボトルを正面から見た場合には、商品名くらいしか分かりません。しかし、裏を見るとそこに貼ってあるラベルから成分や原産地、量などが分かります。そういった情報を得たうえで下す判断は、より的確なものになるはずです。 もう1つの長期的な視野にも同じようなことが言えます。これも、複数の見方をすることになるからです。 短期的には良くても、長期的には悪いということはよくあるものです。例えば、有名ファッションブランドの多くは値下げをしません。季節ごとにバーゲンセールをすれば、かなり売れると思うのですが、それをしないのです。それは、長期的に見てブランド価値を下げないほうが利益になると判断しているからでしょう。 最近多い企業の不祥事は逆です。短期的な利益を追い求めるあまり長期的な視野を失ってしまい、それが原因で問題を引き起こしたケースが多々見られます。 身近なところでは食事もそうです。誘惑に負けておいしいものばかりを食べ続けた結果、メタボリック症候群や生活習慣病になってしまうわけです。 しかし、多面的、長期的に物事を見るのは実は簡単なことではありません。自分では多面的、長期的に物事を見ているつもりでも、そうではないことが多いのです。人間には、どうしても思い込みが入るからです。 そこで私が心掛けているのが、自己否定をしてみるということです。自分の考えは本当に正しいのか、偏った見方をしていないかをチェックするために、自分の判断を1度否定してみるのです。つまり、この判断は間違っているという前提でもう1度考えてみるわけです。それが不動産につながります。 それに、人間には金銭欲、自己顕示欲などのさまざまな欲があります。自分の欲、あるいは「好き」、「嫌い」といった、感情によって判断を下していないかを、1度自己否定をしてみることで、明らかになることは多いものです。 第三者の立場で見るのも良い方法です。尊敬する経営者がいるのであれば、例えば京セラの稲盛和夫さんだったらどう考えるか、松下電器産業の松下幸之助さんだったらどうするかなど、その人になったつもりで考え直してみるのです。 立場を変えてみるのも1つの手です。社長だったらどのような判断をするだろうか、さらには従業員10人の小企業の社長だったらどうだろうか、従業員5,000人の上場企業の社長だったらどうだろうかと考えてみるのです。 今述べた自己否定も含めて、上司は心の中に第三者の目を持つことが必要だと思います。もちろん、違う見方をした結果、元の判断に戻ることもあると思います。しかし、たとえ賃貸が同じだったとしても、さまざまな見方をすることによって、自分の考えがブラッシュアップされるはずです。 迷った時は部下に聞く 判断に迷った時は、部下に意見を求めるのも良い方法です。いや、むしろ積極的に意見を聞くべきです。 上司たる者、部下に聞くのは外為が許さないと考える人もいるでしょう。あるいは「頼りない上司だな」、「そんなことも自分で決められないのか」と部下に思われないかと、心配する人もいるでしょう。 しかし、そうしたつまらないプライドは捨てるべきです。本当に捨ててはならない、大切なプライドというものはあるとは思いますが、部下の前で格好よく振る舞いたいというのは、捨ててもよいプライドだと思います。 また意見を求められた部下は、むしろ「信頼されているんだ」、「期待されているんだ」と、モチベーションを上げる場合がほとんどです。それが自信を与えることになり、教育の面からも良い効果が期待できます。 そもそも分からないことは、他人に聞くのが一番手っ取り早い方法です。必ずしも自分より優秀な人間に聞くのが良いとは限りません。自分よりも経験の少ない人間に聞くことがプラスになることもあります。まったく違った視点に立った考えを話してくれることがあるからです。 私は、意見を聞くだけではなく、どちらでもOKと思える案件については、すべて部下の意見を採用するようにしてきました。 上司には、無理をしても自分の意見を通さなくてはならない時が必ずあります。ところが、いつも自分の意見を押しつけていると、いざという時に自分の意見が通らないとか、通ったとしても反発を買う、という結果になります。日頃から部下の意見を採用していれば、そういった本当に大切な決断をしなくてはならない時にスムーズにいくのです。 迷ったら判断しない このように多面的、長期的な視点でいろいろなことを考え、部下をはじめとしたさまざま人から意見を聞くなどして、判断をするための情報収集をし、それでも判断がつかない、決断が下せないという場合には、私はそのままにしておきます。